「感染の窓」をご存知ですか?
皆さんこんにちは。
小倉北区のいけだ歯科・矯正歯科クリニックです。
普段、あまり歯磨きをしてないのにまったく虫歯にならないという人が稀にいらっしゃいますよね。
自分は毎日時間をかけてしっかり歯磨きしているのになぜ虫歯になるのだろうと不思議に感じているケースもあるかもしれません。
そこで今回ご紹介しておきたいのが「感染の窓」という概念です。
虫歯にかかるリスクというのは、常に一定であるわけではありません。
生まれて間もない赤ちゃんは歯が存在していないので、そもそも虫歯にかかるリスクはゼロといえます。
その後、乳歯が1本、また1本と生えていき、1歳半くらいになると、乳歯列が形成され始めます。
そこから約1年は、虫歯菌への感染リスクが大きく上昇すると言われています。
これを専門的には「感染の窓」が開く時期と呼びます。
1歳半から2歳半にかけては、歯並びが安定せず、汚れが溜まりやすくなります。
その結果、虫歯菌が感染しやすくなるのです。
口腔ケアをしっかり行って、この時期を上手く乗り切ると、その後の虫歯菌への感染リスクが大きく減少することがわかっています。
冒頭でも述べた“あまり歯磨きをしなくても虫歯にならない人”は、このケースに当てはまるのかもしれません。
感染の窓が開く時期は、ひとり磨きや仕上げ磨きを徹底するだけでなく、ご家族からの感染も防止する必要があります。
具体的には、食べ物の口移しや食器の共有、キスなどのスキンシップを控えることです。
これらを徹底することで、虫歯菌の感染経路を遮断することが可能となります。
このように、お子さまには虫歯菌への感染リスクが顕著に上昇する時期があるため要注意です。
適切な対策を講じて、お子さまのお口の健康を守ってあげましょう。
その際、プロフェッショナルケアもご活用ください。