コラム|北九州市小倉北区金田の歯医者【いけだ歯科・矯正歯科クリニック】

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抜けた歯を牛乳に浸けるのはなぜ?

皆さんこんにちは。

小倉北区のいけだ歯科・矯正歯科クリニックです。

 

外傷によって抜けた歯は、歯医者さんに行くまで牛乳に浸けるのが良い、という話を聞いたことがあるかと思います。

 

おそらく、多くの人は“なぜ牛乳なのか?”と疑問に思われていることでしょう。

 

そこで今回は歯の雑学として、抜けた歯を牛乳に浸ける理由をわかりやすく解説します。

 

お口の中の環境に近い

抜けた歯を牛乳に浸けるのは、お口の中の浸透圧に近いからです。

 

例えば、水道水の浸透圧はほぼゼロに近いことから、口腔内の浸透圧より低くなっています。

 

水分は浸透圧が低い方から高い方へと移動するため、水道水に浸ける、歯根面に存在している歯根膜細胞が膨張することとなります。

 

その結果、歯根膜細胞が死んでしまい、脱臼した歯を元に戻すことが困難となるのです。

 

歯根膜細胞が歯の再植の鍵を握る

抜けた歯を元の位置に戻せるかどうかは、歯根膜細胞の状態に左右されます。

 

歯が脱臼した際に、歯ブラシなどでゴシゴシ洗ったり、水道水に浸けたりすると歯根膜細胞が死んでしまいます

 

ですから、外傷などによって抜けた時には、歯根膜細胞をいかにして生かすかを最優先に考える必要があります。

 

その上で、体液と浸透圧がほぼ同じ牛乳は、保存液として最適といえるのです。

 

もちろん、ティースキーパーといった専用の保存液がある場合は、そちらを利用するようにしましょう。

 

牛乳も保存液も手元にない場合は、お口の中に抜けた歯を入れておいて、できるだけ早く歯医者さんを受診してください。

 

まとめ

このように、何らかのアクシデントで脱臼した歯は、元に戻せる可能性がありますので、牛乳や保存液に浸けるようにしましょう。

 

何より大切なのは、1分でも早く歯医者さんに診てもらうことです。

 

天然歯は一度失うともう二度と元に戻らない組織なので、可能な限り保存に努めることが大切です。